Nishiken's blog西建ブログ
塗装工事で追加料金、金額の変更が発生する場合について。
塗装は「半製品」と呼ばれているように、業者によっても価格が大きく異なり料金相場が掴みにくい面があります。
その為、工事が始まってから追加料金が発生するのではないかと不安に思われる方も少なくないのではないでしょうか。
塗装工事における追加料金について詳しくご説明していきます。
✅基本的に追加料金は発生しない
まず基本的に、外観・屋根塗装において追加料金は発生しません。
なぜなら塗装は『㎡数×単価』で料金を算出するため、工事が始まってから「壁や屋根の量が増える」ことが無いからです。
しかし塗装面積などが明確であっても、稀ではありますが想定外のことが起きた場合には金額が変わってくる場合があります。
お見積もりを出す前には必ず現場調査が行われます。その際にどうしても見えない部分・見えにくい部分というのが出てきます。
そのような部分に補修や工事が必要になってくると、そもそも工事内容自体が変わる事になるのです。
つまり『追加料金』というよりは『工事内容の変更による金額の変化』と考えていただけたら良いかと思います。
✅塗装工事で起こりうる工事内容の変更
●足場を組まなければ見られない部分の変化
現場調査の段階では足場が組まれていないため、仮設足場を設置してから初めて近くで確認することができる部分というのが存在します。
そのような部分が、現地調査時には予想出来ないレベルで劣化が進行していた場合には、金額の変更が発生する可能性があります。
●外見からは判断できない劣化
現在の建物のほとんどの場合、外壁から内壁まで何層もある多重構造となっています。
これは外壁の張替え工事に起こりうるケースですが、張替え工事に外壁をめくってみたところ内部結露でカビが生えていたり、下地が腐っていた、シロアリに食われていたなどの症状が見られる場合も、修繕するために金額の変動が発生してしまいます。
きちんとした業者であれば修繕が必要になってくる可能性があることを、お見積もりの段階でお客様にお伝えします。
●想定外のところから雨漏りが発生した
雨漏りも現地調査の段階でチェックはしてますが、工事が始まって足場を組んで全体を見た際に予想外のところから雨漏りが発覚したり、施主様自身が雨漏りに気付いていなかったりといった場合もあります。
塗装工事は雨漏りの予防には最適ですが、現在起こっていいる雨漏りに関しては塗装工事をしたからといって止まるわけではありません。
その為このような場合には雨漏りの修繕工事が必要となってきます。
●既在の塗料が密着していない場合
サイディングの壁ではあまり見られませんが、モルタル外壁で時々見られるケースとして、前回施工した塗料がきちんと密着していないという現象があります。
足場を組まないと見えない箇所がある場合は、やはり見積もり段階で全てを把握することはできません。
塗料が密着していない場合は、密着していない部分を剥がしてから塗装しなければならなりません。
塗膜が浮いていると、上からどんなに高品質の施工しても下地密着しません。そのため問題のあ箇所を剝がし、新しく塗装下地から形成していく必要があります。
●施主様都合による追加工事
契約後に施主様都合で使用などが変わる場合は金額の変動が発生します。
主に以下のようなケースが考えられます。
➡塗料の変更
外壁の下塗りを終え中塗りにを進めている際に、「イメージと違うため色を変更してほしい」といったご要望や、
「やはり高耐候の塗料で塗ってほしい」といったような場合も変更に当たるため金額が変動します。
塗料によっては下塗りからやり直さなければならない場合もあるため、その際はやはり金額の変動も大きくなってしまいます。
➡追加工事のご依頼
お住まいの外壁が綺麗になると、塀や門柱といったその他の場所の汚れが際立ち気になってきたと感じられる施主様も少なくありません。
その際は追加工事となるため当初予定していた金額とは変わってきます。
✅悪徳業者に注意‼契約後の屋根塗装の追加工事
悪徳業者の手口の一つとして、契約段階では屋根塗装を記載せずに安い金額で契約をさせ、断りにくい状況になってから屋根塗装の追加工事を請求して利益を得ようとするケースが多くあるため、注意が必要です。
このような悪徳業者の場合、工事が始まってしまうと足場も設置されていることで追加費用に対して他社と比較することも出来ないだろうと、強気に契約を迫ってきます。
そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、「安さ」だけを理由に業者を選ばずに見積もり内容をしっかっりと確認することが重要です。
●屋根塗装が不要なケース
屋根塗装が最初からの見積もりで含まれていない場合には注意が必要ですが、もちろん屋根塗装が必要ない場合もあります。
例えば屋根材が日本瓦・洋瓦・パミール・レサスの場合です。
パミールやレサスに関しては最適なメンテナンスが塗装ではないため、塗装が不要というよりは塗装してはいけない屋根材となります。
※塗装の必要がない屋根材の場合は、ひび割れや、破損等があるときのみ部分的に補修や塗装を行います。
また塗装が出来ない屋根材では、状況に応じて新しい屋根材への履き替え工事を行う場合もあります。
屋根に太陽光パネルが設置されている場合は、劣化の原因である紫外線などが屋根に直接当たらないため劣化が少ない場合が多いです。
そのため、塗装工事で一度太陽光パネルを外したことによって再度設置した際に不具合が生じたり、屋根材が破損してしまう可能性がある場合には屋根塗装を行わないケースもあります。
✅最後に
以上のように、外壁塗装だけに関して言えば追加料金が発生することは基本的になく、起こりうるとすれば「塗装の追加」ではなく「工事内容の変更」であると捉えていただければと思います。
工事内容の変更は見積もり前の現場調査では気付かない場所で起こります。
そのため、事前に工事内容の変更が起こりうる事も想定して、今回お伝えしたような内容を見積もり段階でお客様にきちんと説明をしてくれる業者であれば、後悔しない塗装工事ができるのではないかと思います。
だからこそ、プロである私たちがお住まいごとお客様ごとに最適な塗料・プランをしっかりと検討いたします。
西建は顔を合わせることが増えることで、お客様にとって住まいに関するお悩みやお困りごとを『気軽に、安心して相談できる』会社を目指しています。